VAPEの手巻きコイルはコイルの直径や巻数、巻き方によっても抵抗値が変わってきます。VAPEコイル作成する為のツールキットが売っているのでそちらを購入し作成する事になります。まぁ、精密ドライバーに巻き付けて作成する事も可能ですがね…。
ですがツールキットを買った方がオームメータなど一通りのものが揃っているので、コイルを手巻きする事を考えている方はツールキットを買う事をオススメします。
VAPE喫煙の注意点
・嗜好品ですのであくまで自己責任で吸って下さい
・喫煙ルールを守って吸いましょう。
・ニコチンリキッドは海外から個人で使用する場合のみ個人輸入出来ます。販売、譲渡は法律違反ですので絶対にやめましょう。
コイルの直径と巻数
ワイヤーの種類で抵抗値が違う話は以前、書きましたがコイルの直径、巻数でも抵抗値が変わってきます。ツールキットにはコイルジグ(コイルを巻きつける棒)が直径1.5〜4.0のジグが0.5刻みで6本入っています。
大体、直径2.5〜3.5で巻く事になるかと思います。直径が小さいとコットンが入れづらくなるし、逆に大きいとアトマイザーに収まらなくなります。
肝心の抵抗値ですが下記に一例を表にしてみました。
4巻 | 5巻 | 6巻 | 7巻 | |
22G | 0.307Ω | 0.367Ω | 0.427Ω | 0.488Ω |
24G | 0.464Ω | 0.554Ω | 0.643Ω | 0.733Ω |
26G | 0.709Ω | 0.844Ω | 0.979Ω | 1.114Ω |
28G | 1.091Ω | 1.296Ω | 1.502Ω | 1.707Ω |
↑カンタル線・直径3.0・シングルコイルでの抵抗値
一例を表示してみましたが、これがワイヤーの種類、コイルの直径、巻数、一つでも違うと抵抗値は変わってきます。これをいちいち調べるのは大変ですよね。自分は下記のスマホアプリを使って抵抗値を調べてます。
若干、コイルの長さやmodなどで抵抗値が上下しますが大きく変わる事はありません。
※追記(2019年11月18日)
アメリカでのフレーバー付き電子タバコの販売禁止を受け、iPhoneアプリ検索で「VAPE」「e-cig」で上位に表示されるアプリは全て削除になった様です。なのでVAPE関連のiPhoneアプリはありませんm(_ _)m
↓情報ソース
↓フレーバー付き電子タバコ販売禁止の経緯
コイル作成から吸うまでの手順
- ワイヤーを巻く
- アトマイザーにコイルをつける
- オームメーターで抵抗値を確認
- modにつけて加熱しコイル形成
- コットンを詰めてリキッドを垂らす
1.ワイヤーを巻く
あらかじめどれ位の抵抗値で吸うかアプリなどを使って調べ、コイルジグを使い狙った抵抗値になる巻数を巻いて行きます。
2.アトマイザーにコイルをつける
作成したコイルをアトマイザーにつけて、しっかりとネジを締めます。この時、ネジの締めが緩いと抵抗値が変わったり、ショートしてしますのでしっかりと締めます。
またチムニー(アトマイザーの取り外し出来る外側の部分)にコイルの足が当たるとショートしますので、コイルの足はキワでカットする様にしましょう。
3.オームメーターで抵抗値を確認
ツールキットに入っているオームメーターにアトマイザーをつけて、抵抗値を確認します。この時、抵抗値だけでなくショートしてないかの確認も行います。オームメーターに抵抗値が表示されない場合はショートしてる為です。
またテクニカルmodにのせて抵抗値を測る事も出来ますが、ボタンを押せばいつでも通電出来てしまうのであまりオススメしません(火傷などの原因になる)
4.modにつけて加熱しコイル形成
オームメーターからmodにつけ直し、ファイヤーボタンを押してコイルに少しづつ電気を通し加熱します。加熱しながらセラミックピンセットでコイルを形成します。またコイル表面に付いたゴミや油などを取り除きます。
コイルに熱ムラ(ホットスポット)が出来る場合があります。この場合、熱ムラの部分をセラミックピンセットでコイルを挟んだり、擦ったりして熱ムラをなくします。マイクロコイルの場合、隙間があると上手く熱が伝わらない為、熱ムラが発生します。またスペースドコイルでは熱ムラは発生しません。コイルが形成出来たら軽く水で洗い流して下さい。
5.コットンを詰めてリキッドを垂らす
コイルにコットンをつめ、コットンに染み込む様にリキッドを垂らします。リキッドがコットンに染み込むまで多少時間がかかります。しっかりと染み込んでから吸う様にして下さい。
染み込まないうちに加熱して吸うとコットンが焦げ、ドライヒット(喉にイガイガ感)してしまいますので注意しましょう。
単線ワイヤーの巻き方
- マイクロコイル、スペースドコイル
- パラレルコイル
- ツイストコイル
1.マイクロコイル、スペースドコイル
これについてはワイヤーの回の記事を見て下さい。簡単に言うと隙間なく巻くコイルをマイクロコイル、一定の間隔あけて巻くコイルをスペースドコイルと言います。
2.パラレルコイル
パラレルコイルとは2本のワイヤーを並列に並べて巻く巻き方です。1種類のワイヤーで巻く場合はワイヤーを中間で折り曲げて、2重にしてから巻けばパラレルコイルとなります。もちろん違う種類のワイヤーを並べて巻いてもオッケー。単線ワイヤーが2重になると抵抗値は半分になります。
欠点として巻数が多いとコイルの長さが大きくなります。またアトマイザーにつける時にワイヤーを2本をネジで締めなければならないので、ものによってはコイルが付けづらいです。
1種類のワイヤーで作ってもあまり恩恵は無い様に思えます。単線で抵抗値の高いワイヤーしかもってない場合に2重にする事で抵抗値を下げるくらいでしか自分は作ったことがありません。抵抗値を下げる目的なら次のツイストコイルの方が良いと思います。
3.ツイストコイル
ツイストコイルはその名の通り、ネジって作るコイルになります。こちらも別々のワイヤーを使って作る事も可能です。1種類のワイヤーで巻く場合はワイヤーの中間で折り曲げ、切れている側を固定し中間部分にペンやドライバーを入れてネジって行けばオッケー。こちらも抵抗値は普通に巻いた時の半分になります。
パラレルコイルみたいに多い巻数でもコイルが長くならず、加熱する表面積が増えるので味が出やすなります。単線で味を出した時や高抵抗のワイヤーしかもってない場合などにオススメの巻き方です。
パラレルコイルもそうですが単純にワイヤーが2倍必要になるのが欠点ですかね。ただ単線のワイヤーは比較的、安価なんでクラプトンワイヤーよりかは安く済むかと思います。
まとめ
VAPEのコイルビルドは若干、手間ですかね…。アイコスやプルームテックみたいに買ってすぐ吸えないのが人を選ぶかと思います。どうしても面倒くさいと思う方はプリメイドコイルというものがあります。すでにコイルが作成された状態で販売されているものがありますので、こちらを購入すると良いでしょう。
ただビルドするまで辿り着いた人は欲が出てくるので手間とは思わず、どんどんVAPE沼にハマって行きます(笑)
単線ワイヤーはクラプトンワイヤーとかと比べると安いので、単線で煙の量や味にこだわるならツイストコイルをニクロムワイヤーで巻くと良いと思います。
また28G位のワイヤーを買う事をオススメします。なぜならば高抵抗でも吸えるし、パラレルやツイストコイルにすれば抵抗値でも吸えるからです。それだけ細いワイヤーなら幅広くビルド出来ます。ビルドも太いワイヤーだとビルドしづらいしね。今回はこの辺で失礼します。
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