キャンピングカーのいわゆるキャブコンはベース車がトラックなので、乗用車と比べると走行時はかなりうるさい。まぁ、街乗りだけであればそこまで気にならないのですが、高速を運転するとかなりうるさくナビが聞こえない…。ナビが聞こえなくなるのはかなりまずいなと思い、デッドニング(防音)を業者に頼もうと思ったのですが結構、お金がかかる…。
ちょっとこれは高いなと思い、自分でできる範囲でデッドニングしようと思いました。ネットで色々調べて見ると、車の防音する商品が色々と売られているので試しにこれでデッドニングしてみようと思った次第です。今回はそんなキャブコンのデッドニングについて自分が行ったこととその感想についての記事となります。
目次
1.エンジンルーム
トラックのエンジンルームは大体が座席の下にあるいわゆるキャブオーバーと言う形になっています。ですので軽トラは座席を上げるとエンジンルームが見えるのですが鉄板1枚で仕切られているだけになります。これだとさすがにエンジン音や振動が鉄板を伝わりうるさく、乗り心地も悪くなります。
ですので座席の裏側に吸音材を貼り、防音をしてみました。本当は鉄板を挟むように上下に吸音材を貼れればより防音の効果が高かったんですが、鉄板の上側に貼るとなると座席を外さないと貼れないのでそこは自分は断念しました。
↓自分が使った吸音材
座席裏側の型をダンボールなどで取ってそれに合わせて吸音材を切り、座席の裏側に貼ります。施行時間は1箇所15分程度でした。運転席の裏と助手席の裏なので大体30分もあればできるかと思います。
〇効果、感想
貼り終えてからわかった事なんですが、実は先に制振材を貼ってから吸音材を貼るのがデッドニングとしては一般的で自分は制振材を貼っていません。なので効果としては薄いと思います。
↓制振材
やはり乗り心地に関しては変わらない感じです。これはちゃんと制振材を貼っていれば多少の効果はあったのではないかと思います。肝心の「音」なのですが、エンジン音が少し遠くなった感じがしますが、体感としてはあまり変わらない感じですね。
騒音計などでしっかり測った訳ではないのではっきりした事は言えませんが、座席裏に吸音材を貼っての防音効果は薄いと思った方が良いかと思います。しかし車の吸音材には断熱効果もあるモノが多いので、夏場など座席が熱くなることも貼ることで防げるかと思います。
個人的にな感想としては、防音効果は薄いが貼らないよりかは貼った方が良いモノかと思いました。
〇エンジンルームまとめ
- キャブコンは大体エンジンルームが座席が下にあり、エンジン音とエンジンの振動でうるさく、乗り心地が悪い
- 軽キャブコンは鉄板1枚で仕切られているだけ
- 軽キャブコンのエンジンルームの防音は座席裏の鉄板の型をとり、吸音材を切って貼り付ける
- 施行は大体30分程度
- 吸音材の前に制振材を貼り付けるのが一般的
- 個人的な感想としては吸音材を貼っただけでは防音効果は薄い
- 車の吸音材には断熱効果があるモノが多いので防音以外の効果も望める
- 総合的にみると貼らないよりかは貼った方が良いと思う
2.サイドドア(風切り音)
サイドドアはドアの内側に付いているカバーを外して中に制振材や吸音材を貼るのが一般的なデッドニングなんですが、キーレスエントリー等の配線がある為、素人には厳しいと思います。自分もこの部分は壊れても嫌なので手をつけていません。
なので別の防音対策をしました。ドアには雨などが入らない様にウェザーストリップと言うモノが付いています。これだけでは車体とドアの間にやはり隙間があるので運転していると風切り音がします。これを低減する対策をしました。
対策の仕方は2つあります。1つはウェザーストリップの穴からシリコンチューブを入れて、密閉する方法。もう1つは車体側にゴムを貼り付け密閉する方法です。Youtubeで両方のやり方を確認しましたが、シリコンチューブを入れるやり方は施行が面倒くさいので、個人的には後者をオススメします。
↓自分が使った商品
このゴムテープをウェザーストリップが当たる車体側に貼り付けることで密閉します。貼り付ける前に色付きの水性ペンでウェザーストリップに印を付けて、一旦ドア閉めてそのインクが付いた所にゴムテープを貼ってきます。
施行は本当、貼り付けるだけなのでものの5分程度で済みます。シリコンチューブだとウェザーストリップの中に入れてく為、時間がかかり場合によってはウェザーストリップを破ってしまう為、時間とリスクを考えるとゴムテープの方が良いでしょう。
〇効果、感想
とにかく施行が簡単な為、これで本当に防音になるのか心配になるのですが、実はこれが1番効果がありました。やはり車内をしっかり密閉する事で風切り音だけでなく外の音を防音している様です。騒音計で測ってないので体感にはなりますが、確実に防音効果はあったと自分は思っています。
恐らく1~2dBは下がったと思います。これだけで高速で聞こえなかったナビの音が聞こえる様になりました。ただ車体に貼り付けるので見栄えが悪くなると言う意見もありますが、施行も簡単でこれだけで効果があるならやった方が確実に良いと思いました。上記のゴムテープは大体¥1,500程度なので、これはやるしかないでしょう?
〇サイドドアまとめ
- サイドドアのデッドニングはドア内側のカバーを外して制振材や吸音材を貼り付けるのが一般的だが素人にはハードルが高い
- サイドドアのデッドニングは他に風切り音対策ができる
- 施行の方法は2つあり、ウェザーストリップにシリコンチューブを入れるか、車体側にゴムテープを貼るか
- シリコンチューブは施行に時間がかかるのとウェザーストリップを破る可能性があるのでゴムテープの方がオススメ
- ゴムテープを貼るだけで車内が密閉され、風切り音以外にも外の音を防音してくれる
- 自分がやった防音対策の中では1番効果があった
- ゴムテープの価格は大体¥1,500程度
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3.ダッシュボード(ビビり音)
車は年数が立ってくると段々、カタカタと音がなってきます。これはダッシュボードとフロントガラスの間に隙間ができることで音がする様になるそうです。これをビビり音と言います。
乗用車などは時間が経つにつれみたいなのですが、トラック特に軽トラなどは作りが甘いのか最初からこのビビり音が鳴ってました。防音対策をするまでは気になっていなかったのですが、他を防音するとやはり気づきますね。っで結構な騒音になってました。
なのでこれも対策しようと思い購入したのがヒビり音防止のモールです。これはフロントガラスとダッシュボードの間に挟むことでヒビり音を軽減します。モールを挟むだけなので施行も5分もあればできます。
〇効果、感想
こちらも挟み込むだけなので本当に効果があるのか疑問でしたが結果、効果はありました。挟み込むだけでビビりは無くなりました。逆にビビり音が無くなった分、エンジン音や他の騒音が大きくなった(目立つ様になった)印象です。っと言うことは防音としての効果があるって事ですね。
↓自分が使った商品
こちらも体感ではありますが、恐らく1dBくらいは下がったのではないかと思います。何よりカタカタいってた音が無くなったので、キャブコンなどは導入した方が良い様に思いました。まぁ、最初から鳴っていないのであれば付ける意味はないかと思います。価格は大体¥1,000前後なのでヒビり音がするならやってみる価値はあります。
〇ダッシュボードまとめ
- 車は時間が経つにつれダッシュボードとフロントガラスの間に隙間ができ、カタカタといった音がなる様になる(ビビり音)
- 普通の乗用車などは時間が経つにつれだが、軽トラなどは作りが甘いのか最初から鳴っている
- 対策としてフロントガラスとダッシュボードの間にモールなどを挟むことで防音する
- 施行は大体5分もあればできる
- 挟むだけでビビり音は無くなったので効果アリ
- ヒビり音が鳴っていない状態では施行しても防音効果はないが、鳴っているのであればやる価値アリ
- 価格は大体¥1,000前後
ドアバイザー(風切り音)
ドアのバイザーは走行中に風が入り込み、風切り音が発生します。この風をバイザーにモールなどを取り付けて抑制する事で風切り音を低減する仕組みの様です。なのでそもそもドアバイザーを外せばこの風切り音は発生しません。
しかし意外とドアバイザーがあった方がメリットがある様に個人的には思います。雨の日でもちょっとだけなら窓を開けて換気できるし、駐車してる時にちょっとだけ窓を開けて換気してても防犯的に対策になっているしね。
↓自分が使った商品
こちらもバイザー下に貼り付けるだけなので施行自体は簡単の様に思えるのですが、自分が購入した商品が悪かったのか、このモールが結構固くてバイザーのカーブする所が貼り付けづらかったです。なので施行は1箇所、大体15分程かかりました。
また上記の商品は両方テープの粘着が弱く、しばらく圧迫してないとしっかりと付きませんでした。もしバイザーが外せるなら外して付けた方が簡単に施行できると思います。ちなみに価格は¥1,200前後です。
〇効果、感想
正直、効果はイマイチかなと思います。確かに風切り音が低音から高音になった感じなんですが、それは高速に乗った時やスピードが出てる時で街乗りではあまり効果がない様に思いました。またそこまで防音になってるとも感じませんでした。
まぁ、サイドドアの風切り音防止テープを貼った後に施行したので効果が薄く感じたのかも知れません。しかしスピードを出して走らないキャンピングカーなどには施行する意味があまり無い様に感じます。
そもそもスピードが出てないとバイザーの中に入る風は少ないと思いますので、スピードが出るスポーツカー用に思いました。
〇ドアバイザーまとめ
- バイザーにモールなどを貼り付けることにより、バイザー内に入る風を抑制し風切り音を防音する
- そもそもドアバイザーを外せばバイザーの風切り音は無くなる
- 個人的にはドアバイザーがあった方がメリットがある様に思う
- 施行はバイザーの下側に取り付けだけ
- 自分が購入した商品はモールが固く、粘着力も低かったので施行するに1箇所15分程かかった
- 施行はバイザーが外せるなら外して施行した方が簡単
- 価格は¥1,200前後
- 効果は正直、薄い
- 高速やスピードが出ている時などでは確かに少し防音になっている気がするが街乗りでは感じない
- キャンピングカーなどスピードを出さない車には不要だと思う
まとめ
色々と防音対策をして総合的に思ったのが、施行して良かったって事です。明らか車内が静かになったことは確かです。何より目標であった高速でのナビが聞こえない状況は改善されましたし、街乗りでも静かになったことを実感しています。
ただ上記の事、全てやる必要はなかったなとも思っています。サイドドアの風切り音対策とビビりが鳴っているならダッシュボードの対策だけすれば、これだけでかなり車内は静かになると思います。
しかし1度、防音対策を始めてしまうとやはり欲が出てきて、「もっと静かになるのでは…」と思ってしまうんですよね…。結構、沼にハマって行っている感じです( ̄▽ ̄;)
業者に出すとかなり高額になってしまうデッドニングも比較的安価な防音対策商品を買い、DIYで施行するだけで車内は静かにはなりますので、車内の騒音が気になっている方や自分の様な軽キャブコン乗りは1度試してみてはいかがでしょうか?
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