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【キャブコン】タイヤについて考える

投稿日:2020年12月26日 更新日:

いわゆるキャブコンと言われるキャンピングカーはトラックがベース車両となります。ですのでタイヤやホイールは普通乗用車と同じではなく、商用のタイヤやホイールとなります。この商用タイヤ、特に純正ホイールは鉄チンホイールと言われ見栄えが良くない…。

↑鉄チンホイール

なのでスタッドレスタイヤに履き替える際にホイールも変えてしまおうと思い、先日スタッドレスタイヤ+アルミホイールセットを購入し取り付けました。今回はそんな過程で色々と調べたキャブコンのタイヤについての記事となります。

目次

タイヤの選び方

まず初めにタイヤは乗用車用と商用車用に分かれます。当然、トラックベースのキャブコンは商用車用タイヤになります。では乗用車用と商用車用のタイヤは何が違うのか?それは「耐荷重」の違いです。

荷物を運ぶ為に作られているトラックなどはその荷物の重さに耐えられるタイヤでなければなりません。乗用車用と比べるとタイヤの構造自体が違い、走行距離も乗用車と比べると長くなる為、耐久性も兼ね備えています。

その反面、グリップ力は乗用車用タイヤと比べると弱く滑りやすくなります。また価格も耐久性の分、乗用車用と比べると高くなります。

キャンピングカーでタイヤを選ぶ時に重要なのがタイヤにどれだけの耐荷重があるかです。恐らく乗用車用タイヤの同じインチで商用車用タイヤよりも耐荷重が同等または高いタイヤはない様なので、安全の為にもキャンピングカーでは乗用車用タイヤは履かせない様にしましょう。

商用車用タイヤにはプライレーティングという数値が刻印されており、「〇PR」と表記され数字が大きくなるにつれて耐荷重が増します。

↑タイヤの表記

上記の写真はプライレーティング表記ではなくロードインデックス表記となっており、最近のタイヤはこちらの表記になります。表記後半の「80/78N LT」の「80」であれば下記の「6PR」と同じ耐荷重になります。「78」は複輪の場合の数値です。「N」は速度表記で「LT」がライトトラック用という意味です。

自分の買った軽キャブコンに最初に付いていたタイヤの表記が「145R12 6PR」でした。これはタイヤ幅が「145mm」、「R」がタイヤの構造がラジアル構造であると言う意味、「12」はリム径(タイヤの内径)が12インチと言う意味で最後の「6PR」がプライレーティングです。

6PRは1つのタイヤの耐荷重が450kgで全てのタイヤで1800kg(450×4)となります。車両総重量が1460kgなので車両総重量が耐荷重より下回ります。

ちゃんと計算をして車両総重量よりタイヤの耐荷重が大きいタイヤは選びましょう。タイヤの表記についてもっと細かく知りたい方はタイヤメーカーが出している表記を読み方のリンクを貼っておきますので1度確認してみて下さい。

ダンロップ タイヤ基礎知識ページ

〇タイヤの選び方まとめ

  • タイヤは乗用車用と商用車用に分かれる
  • 商用車用タイヤは乗用車用タイヤに比べて耐荷重と耐久性に優れているがグリップ力が弱く滑る
  • キャンピングカーはタイヤの耐荷重が重要になってくる為、安全の為にも乗用車用タイヤは履かない方が良い
  • 商用車用タイヤにはプライレーティング(〇PR)がタイヤに刻印されている
  • プライレーティングは数値が高い程、耐荷重も大きくなる
  • 最近はロードインデックス表記が主流で…(例:80/78N LT)
    1. 80:単輪の場合のロードインデックス
      (80の耐荷重は450kg)
    2. 78:複輪の場合のロードインデックス
      (78の耐荷重は425kg)
    3. N:速度表記
      (Nは最高速度140km/h)
    4. LT:ライトトラック用という意味
      (つまり商用車用)
  • タイヤの表記は…(例:145R12 6PR)
    1. 145:タイヤ幅(mm)
    2. R:ラジアル構造
    3. 12:リム径
      (タイヤの内径・インチ)
    4. 6PR:プライレーティング
  • 6PRはタイヤ1つの最大耐荷重が450kg
  • ロードインデックス80と6PRは同じ耐荷重
  • タイヤの総耐荷重が車用総重量より大きくなる様にちゃんと計算してタイヤは選ぶ

ホイールカバーはやめた方が良い?

↑ホイールカバー

鉄チンホイールの味気ない感じを簡単に、それも手軽にドレスアップ出来るのが「ホイールカバー」です。ホイールカバーはホイールにはめ込むだけで良く、価格もホイールそのものを購入するより断然安いです。4つセットで大体¥1,500~¥10,000程度とピンからキリまであります。

デメリットとしてタイヤに空気を入れる時に邪魔になることが多く、その度にカバーを外すことになります。ホイールカバーはどれも結構もろく、何回も脱着していると折れたりヒビが入ったりします。ヒビが入ったカバーは外れやすくなり、それを付けたまま走行することは良からぬ事故を誘発します。

またキャンピングカーは重い車体を支える為タイヤの空気圧の管理がかなり重要です。なので頻繁に空気を入れます。その度にカバーを脱着するのでキャンピングカーには向かない代物だと思います。

自分が購入した軽キャブコンには最初からホイールカバーが付いてましたが、何回か脱着しているうちにヒビが入ってしまいました。小さいヒビだったので気にせずそのまま使ってたのですがある時、高速道路を走っていたら走行中に取れて道路の端へ飛んできました。

その時は何も無いところ飛んでいったので事なきを得たのですが、これが他人の車や一般道で歩道に飛んでいき当たって事故になったら大変だなと思いそれ以来、自分はホイールカバーはすべて外し捨てました。

いくらカッコ悪くても安全が第一だと自分は考えます。ですので個人的にはホイールカバーを使用しないことをオススメします。どうしても気になる方はホイールを新たに購入するか、カバーを使用するならヒビが入ったら買い替えるくらいの気持ちで使用しましょう。

〇ホイールカバーはやめた方が良い?まとめ

  • ホイールカバーは簡単にそして手軽にドレスアップできる商品
  • ホイールにはめ込むだけで良い
  • カバーを付けているとタイヤに空気が入れづらい
  • キャンピングカーは安全に走行する為には頻繁に空気を入れることになるのでホイールカバーはむかない
  • カバーはどれももろく、脱着を繰り返しているうちにヒビが入る
  • ヒビが入ったカバーは外れやすく、そのまま走行すると思わぬ事故につながるので個人的にはオススメしない
  • どうしても使用するならヒビが入ったら交換することが重要

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アルミホイールは大丈夫なの?

キャンピングカーはホイールカバーがむかないと書きましたが、それならどうすればドレスアップできるのか?答えはホイールごとデザイン性の高いアルミホイールに変えてしまうことだと思います。

しかし「アルミ」と聞くと強度がなさそうに思いますよね。ましてや車体の重いキャンピングカーで使用できるのか疑わしいところです。しかしアルミホイールにもしっかりとした安全基準があり、トラック用のアルミホイールがあります。このトラック用のアルミホイールの安全基準名称を「JWL-T」と言います。

この「JWL-T」とは国土交通省が設けたトラックやバスのディスクホイール技術基準に基づきホイールメーカーが試験をしてクリアした場合のみ表示ができます。ちなみに「JWL」は乗用車の基準となります。

↑(見ずらいですが)ホイールに刻印してある

しかしあくまでもメーカーでの試験ですので、悪どいメーカーだと基準をクリアしてないのにクリアしたと捏造して販売しそうですよね…。ですので自動車軽合金製ホイール試験協会に登録されているアルミホイールを第三者機関がさらに調べて合格した場合、「VIA」と言う安全基準が付与されます。

そして「JWL-T」「VIA」の両方の安全基準をクリアしたモノを「JAWA」と言いホイールに表示できます。こちらはPL保険(製造者損害賠償責任保険)が付いています。ちなみに「JWL」「VIA」でも「JAWA」と表示はできます。

なのでキャブコンの純正ホイールからアルミホイールに変更する時は少なくとも「JWL-T」の表記がホイールにあり、なおかつ「JAWA」の表記があるモノを選ぶと安心して交換できるでしょう。

〇アルミホイールは大丈夫なの?まとめ

  • キャブコンのタイヤをドレスアップしたいのならアルミホイールへ交換するのが良い
  • アルミホイールにも安全基準があり、安全基準をクリアしているモノにはホイールに表示できる
  • トラック用のアルミホイール安全基準は「JWL-T」
  • 「JWL-T」はホイールメーカーが試験したモノなのでメーカーによっては疑わしい部分がある
  • 協会に登録されている「JWL-T」アルミホイールをさらに第三者機関が試験してクリアした場合、「VIA」という安全基準が付与される
  • 「JWL-T」「VIA」両方の試験をクリアした場合、その証として「JAWA」とホイールに表示できる
  • 「JAWA」ホイールにはPL保険が付いている
  • キャブコンでアルミホイールに交換する場合、最低でも「JWL-T」表示があるモノへ交換しさらに「JAWA」表示があるモノが望ましい

タイヤ交換はどこで?

自宅にガレージなどのスペースがあれば自身でタイヤを購入し交換すれば工賃なども掛からずタイヤ交換が安く済みます。しかし交換する為の工具(ジャッキやクロスレンチなど)もそろえないといけないし、賃貸に住んでる場合などは交換できる場所がありません。

また何度も書いてますがキャンピングカーにとってタイヤは命に関わる重要な部分になりますので、タイヤ交換はプロに任せることをオススメします。

プロに任せると何が違うのか?ですが、素人ではなかなかできないタイヤのバランス調整やアライメント調整、バルブの交換などがあります。タイヤ交換にプラスして上記のことをやってくるれますが、やる事が増えるにつれ工賃も上がってきます。

バランス調整とはタイヤは微妙に重さが偏っており、これを調整しないとハンドルがブレたりタイヤが偏摩耗を起こします。この偏りをホイールにウェイトを付けることによって重さ均一にします。このバランス調整はタイヤホイールセットを購入すると販売店で調整して渡してくれることが多いですので、タイヤホイールを購入して自身で交換する時は気にしなくても大丈夫でしょう。

アライメント調整とはタイヤは車体や路面に対して直角ではなく若干、角度がついています。この角度を調整することによりタイヤの偏摩耗や走行性を高めることができます。お金を払えばアライメント調整のみしてくれるところもありますので自身で交換してもお店に車を持ち込めば調整はできます。



タイヤ販売&取付予約サイト【TIREHOOD】

さてタイヤ交換や調整はどこでするのが1番良いのか?それはどこに重点を置くかで変わってきます。車を購入したディーラーであればその車のタイヤこともわかっているし交換以外に点検もしてもらえるので安心感は高いですが工賃も高くなります。また他と比べるとタイヤの種類が少なく、時間もかかります。

2つめはタイヤ販売しているタイヤ館やフジタイヤなどのタイヤ専門店。こちらはディーラーよりかは工賃は安く、タイヤ種類も豊富です。しかしモノによっては工賃が高くつくタイヤもあります。

3つめはオートバックスやイエローハットなどのカー用品店。こちらは工賃も安く、さらに自社ブランドタイヤがありこれが安い。工賃もタイヤも安く済ませたい場合は良いかも知れませんね。

4つめはガソリンスタンド。こちらも工賃は安めですがタイヤの種類が少なく、タイヤで値段が張る感じです。またガソスタは整備資格を持ってない方が交換することもあり、あまり安心感という点では疑問が残ります。

5つめは自動車整備工場です。こちらは整備資格を持った方が交換を行うので安心感はあります。タイヤは持ち込みや直送が出来るところもあるので、ネットでタイヤを購入したりして、「このタイヤに交換したい」って決まっているのであれば整備工場が良いかと思います。工賃もディーラーよりかは安めですがサービスが場所によって違うのでそこは注意が必要です。

ちなみにですが自分は5つめの自動車整備工場に頼みました。決め手は工賃が安かったのとタイヤをネットで購入し直送したかったからです。キャンピングカーは結局、商用車用タイヤを履くことになるので「このタイヤ」って自分の中で決まっていたのも大きかったですね。

タイヤ交換をお願いするに当たって1番重要なのはディーラーでもタイヤ専門店でもカー用品店でも信頼できるお店であるというのが大事だと思います。とはいえ最初はわからないと思いますので、タイヤ交換で何を重視するのか(価格なのか、安全性なのか)で選ぶと良いでしょう。

〇タイヤ交換はどこで?まとめ

安心感工賃タイヤの
種類
ディーラー××
タイヤ専門店
カー用品店
ガソリンスタンド×
自動車整備工場
(持ち込み)
  • 自分でタイヤ交換すれば工賃がかからず安く済むが、工具をそろえなければならないし、賃貸などではスペース自体がない
  • キャンピングカーのタイヤと言うのは命に関わる重要な部分なので、タイヤ交換もプロに任せた方が良い
  • 素人ではバランス調整やアライメント調整ができない
  • バランス調整はホイールにウェイトを付けることにより、重さを均一することで安定性の向上やタイヤの偏摩耗の防止になる
  • バランス調整はタイヤホイールセットを購入すると購入店で調整して渡してくれることが多い
  • アライメント調整はタイヤの角度を調整することで安定性やタイヤの偏摩耗を防ぐ
  • お金を払えばアライメント調整だけお店でやってくれる所もある
  • 1番大事なのは自分が信頼できるお店なのかが大事

タイヤ預かりサービスについて

↑自分が交換したスタッドレスタイヤとホイール

自分もそうなんですが東京都内に住んでいると駐車場がある持ち家でもない限り、タイヤを保管できる場所がないんですよね。ましてや賃貸に住んでいるとなおさらです。

そこでカー用品店やタイヤ専門店などで行っているタイヤ預かりサービスに預けようと思うのですが、まあまあ高い…。場所にもよるのでいくらとはいえないのですが、大体¥12,000~15,000。しかしこれは都心部以外の話で自分が見積もりをお願いした所は約¥20,000と高く、足元見てるなって印象でした。

東京都の都心部は場所もないので需要が多いだけに金額も高目に設定されている感じですね。まぁ〜、高いだけにしっかり管理して頂けるのだとは思いますが、自分には予算がありませんでした。

そこで東京以外の近くの県でタイヤ預かりをしてもらえる所を探したら、東京都内の料金の半額くらいで預かってもらえる所を見つけました。自分の所有している車がキャンピングカーだったので、タイヤ交換時期にそっちの方面にキャンプや旅しに行けば安く済むと思いそこでお願いしました。

恐らく東京に限らず各都道府県、都心部は預かり料金も高目に設定されています。タイヤを保管する場所がなく、預かり料金を抑えたい方は自宅からちょっと離れたタイヤ預かりサービスをしてくれる所を探すと良いかと思います。

ちなみに自分は自宅から高速で約1時間くらいの所にある埼玉県の下記のお店にお願いしました。こちらはタイヤ交換専門店という事で直送タイヤもOKでタイヤ交換工賃も安く、タイヤ預かりサービス料金も自分が探した中では1番安かったです。

タイヤ交換専門店 フジサワ

タイヤ交換もネットで予約でき、交換時間も約30分程。タイヤの種類は専門店ほどではないですが販売もしており、格安タイヤもありますので個人的にはかなりオススメなお店となります。

高速代を入れても都内でタイヤ交換と預かりサービスをセットで利用するより半額近く違いますので、タイヤ預かりサービスを少しでも料金を抑えて利用するなら地方で預かりサービスを利用した方が良いでしょう。

〇タイヤ預かりサービスについてまとめ

  • 都心部以外の預かりサービス料金は大体¥12,000~15,000
  • 都心部は高く、東京都内はどこも約¥20,000位
  • キャンピングカーオーナーなら旅やキャンプに出掛ける時一緒に、タイヤ預かりサービスしている所でタイヤ交換すると良い
  • 東京都内に住んでいるのであれば、「タイヤ交換専門店 フジサワ」がオススメ
  • タイヤ預かりサービスを少しでも安く済ませたいなら、地方で預けた方がお得

まとめ

何故、タイヤに関してこれだけの事を調べたのかと言うと何度も書いている通り、キャンピングカーにとってタイヤはとても大事だからです。またキャンピングカーが高額だった為、その他の出費はできるだけ抑えたいと思ったからです。

キャブコンのベース車は各メーカーが販売しているトラックなので、タイヤ交換や点検などもディーラーでできますが、ディーラーでつくた車ではないので細かい所はわからないと思います。ですのである程度はオーナー側も知識が必要です。

キャブコンに限った話ではないですが車のオーナーなら最低限、タイヤなどの足回りについては勉強しておきましょう。知らないと余計な出費(キャンピングカーに乗用車用タイヤを買ったり)をしてしまったり、知らずに履き替えてタイヤが車体の重さに耐えられずバーストしてしまったりするので後悔しない為、足元を見られない為にもある程度の勉強は必要かと思いました。

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