車を持つ為の手続きが全て終わって先日、ようやくビルダーさんから車を引き取ってきました。思えばちょうど1年前に非公認教習所に通い、半年かけて一発試験で免許を取り直しました。youtuberの車旅動画やキャンピングカーの動画を見て自分もやってみたいと思い立ってから1年、ようやく自分のキャンピングカー(軽)を手に入れました。
このキャンピングカーは軽トラックをベース車両にしたいわゆる軽キャブコンになります。1年前にどのキャンピングカーを購入するか悩んでいた時もそうだったのですが、キャンピングカーの情報ってビルダーさんの公式サイト以外にネットでは情報があまりありませんでした。
今回はそんな自分が購入した軽キャンパー「バンビーノ」の紹介記事となります。購入を考えている方の参考なれば幸いです。
目次
1・車両スペック
名称 | リゾートデュオ・バンビーノ |
ビルダー | Stage21(リンクは公式サイトへ) |
ベース車両 | ダイハツ・ハイゼットトラック |
寸法 | 長さ:339cm 幅:147cm 高さ:199cm |
重量 | 1240kg (総重量:1460kg) |
燃料 | ガソリン |
乗車定員 | 4人 |
就寝定員 | 4人 |
ナンバー種類 | 軽8ナンバー |
価格 | ¥3,220,000~ |
2・外観
キャビン(運転席より後の箱部分)は本来は白と紫のツートンカラーとなります。自分はベース車の色とキャビンの色を同じにしてもらいました。もちろんオプション扱いです。(¥60,000)
向かって右側には大きな窓があります。窓が大きいので開けると一気に車内の換気が出来るのが良い所。窓は手動で左右に開けるタイプ。キャンピングカーでよくある跳ね上げ式の窓ではありません。また網戸がありますがマジックテープでくっついてるのでスライド式ではありません。この辺はデメリットと思う方も多いと思います。
また運転席側に給油口があります。給油口には鍵がついておりエンジンキーで鍵を開け、回すことによって給油口を出す事が出来ます。普通車のレバーで開ける感じではなく、扉がついてるわけでもないのでこれは仕方ないかなと思います。
向かって左側にはエントランスドアがあります。このドアはキーレスには対応してませんので手動で鍵をかける事になります。ドアには鍵が2つあり、扉の鍵と取っ手の鍵があります。なので鍵はエンジンキーを含め全部で3つあります。持ち歩くには少々かさばるのはデメリットですね…。まぁ、大型のキャンピングカーだともっと鍵数は多いのでメリットでもあるのかも知れません。
エントランスドアは2枚重ねとなっており1枚は網戸となっています。問題なのは網戸を開かないとエントランスドアのカーテンが開け閉め出来ない事。カーテンはエントランスドアと網戸の間に挟まっているので1度ドアを開けないとカーテンを開けたり閉めたり出来ないのは難点ですね…。
右側にも左側と同じくスライド式の小窓があります。こちらも左側側と同じく網戸はマジックテープです。また窓の下の白い部分はベンチレータの排出口です。これは現在、オプション扱いとなっています。(¥30,000)
自分はオプションになる前に購入したのでオプション代はかかってません。因みにタイヤのホイールキャップは標準装備です。
後側の窓のみRV窓となっており、よくある跳ね上げ式の窓です。こちらは下からシェード(目隠し)を出す事ができ、上から網戸を出す事が出来ます。
窓の下のボックスはRVボックスでこちらはオプションです。ボックスを乗っけるキャリア込で¥60,000です。旅中に出たゴミやキャンプグッズを入れる為につけてもらいました。ただ鍵などはついてないので何か対策を考えなければなりません。
また軽キャブコンで有名な「FIAMMA」のウルトラボックスも付けることが可能ですが窓は開かなくなります。最初は付けてもらうつもりではいたのですが、ウルトラボックス自体が高額なのと窓が開かなくなるので自分はRVボックスにしてもらいました。
余談ですが車検時はボックス自体をキャリアごと外さないと持ち込めませんので注意が必要です。
○外観まとめ
- 窓
- 向かって左側の窓は大きく、開けると車内を一気に換気できる
- 左右の窓はスライド式。網戸はマジックテープ。
- 後側の窓のみ跳ね上げ式のRV窓
- 鍵とエントランスドア
- 鍵はエンジンキー含め全部で3つある
- 向かって右側ある給油口を開けるにも鍵が必要(エンジンキー)
- エントランスドアは扉と取っ手に鍵がかかる(別々のキー)
- エントランスドアは2枚重ねで1枚は網戸
- エントランスドアのカーテンは扉(網戸)を開かないと開け閉め出来ない
- 後部ボックス
- 後側のRVボックスはオプション扱い
- FIAMMAのウルトラボックスも付けることも可能だが、窓が開かなくなる。
- ボックス(キャリア含む)を付けたままだと車検時に持ち込めない
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3・内装
内装に関しては公式サイトでご確認するが1番良いかなと思います。ここでは公式サイトでは書いてない情報や収納について書いていきます。ただベース車両やオプション品によって収納のサイズも変わってくるので一概には言えませので、おおよその大きさと認識して下さい。
(サイズは自分でメジャー測ったものです)
- 飾り棚サイズ
- 縦(奥行):9cm
- 横:92cm
- 高さ:11.5cm
飾り棚と言うだけあってちょっとした物が置けます。とは言っても奥行が9cmほどしかないで置くものは限られてくると思います。自分はハンガーかけとして利用してますね…。
- セカンドシート下・収納サイズ
- 縦(奥行):45cm
- 横:89cm
- 高さ:12.5cm
セカンドシートの下ですね。ここには2点式のシートベルトとオプションで付けていればFFヒーターがあります。ですのであまりモノは置けませんし、置くものも限られてくるかと思います。自分は運転席のシェードや車関連のグッズ(空気入れなど)を入れています。
- サードシート下・収納サイズ
- 縦(奥行):53.5cm
- 横:92cm
- 高さ:15cm
サードシート下の収納は結構広いです。こちらに出来るだけ重いモノを収納すると良いと思います。下記に紹介する上部に5つのフタ付き収納がありますが、上部に重いモノを入れると重心が上にきてしまい運転時に横転の確率が高くなります。ですので重いモノは出来るだけ下に置くようしましょう。
因み自分は寝袋と収納カゴに電気鍋やホットサンドプレートなどの重めの調理器具などを入れています。
- サイド棚・収納サイズ
- 上部
- 縦(奥行):28.5cm
- 横:38cm
- 高さ:17cm
- 下部
- 縦(奥行):28.5cm
- 横:38cm
- 高さ:11.5cm
- 上部
こちらには備え付けのガスコンロが購入時に置いてあります。この棚はオプションで付けるモノで変わってくるそうです。(ワット数の少ないインバータはここにつけたりする様です)
上部はまあまあ広いので色々と収納出来ます。自分は収納カゴに入れてよく使う調理器具(クッカーやまな板など)を入れています。下部でも備え付けのガスコンロが収納出来るので自分はこちらに入れています。
余談ですがコンロも備え付けていないと車検は通りません。シンクとガスコンロはキャンピングカー登録の必須条件となっています。
- 上部棚・収納サイズ
- 縦(奥行):18cm
- 横:48cm
- 高さ:16.5cm
上部棚は向かって左側に3つ、右側に2つ上記のサイズの棚がフタ付きで付いています。これは軽キャブコンの中では1番多いです。ですが上記でも書きましたがあまり重いモノを入れてしまうと重心が上にいき車が横転しやすくなるので入れるモノは注意が必要です。
それをみこして最初から収納を設置してない軽キャブコンがあるくらいなので注意した方が良いと思います。自分は紙類や袋類、非常食(カップ麺など)、調味料関連、アメニティグッズなどを入れています。
シートの色と素材はいくつか選べます。(公式サイト参照)またキャビン部分と運転席部分のシートは別々に出来ます。自分はキャビン部分はビニールレザーのオレンジとクリーム色にし運転席、助手席のシートはポリエステルの黒とクリーム色にしました。
内装は他にも照明スイッチやソーラーコントローラーなどの数や場所もオプション品で変わってくるとの事で、一概に自分が撮った写真が全てではありません。取り付け位置などはあらかじめビルダーさんと相談した方が良いかもしれませんね…。
自分はオプションの装着位置までは言わなかったですがインバーターがタンクの後のに取り付けだった為、ちょっと使いづらいかなと思いました。まぁ、延長コードがあれば問題は無いんですけどね…。
○内装まとめ
- 内装はオプション品で収納サイズやコントロールスイッチの数、ソーラーコントローラーの位置なども変わってくるので一概には言えない
- 収納に関しては軽キャブコン中では1番多い
- 上部収納に重いモノは入れない
(車の横転の確率が高くなる) - シートの生地は選べる
- キャビン部分と運転席、助手席のシートは生地、色共に別々に出来る
- オプション品の取り付け位置は事前に相談した方が良い
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4・走行性
軽キャブコンのベース車は軽トラックなので走行性が良いとは言えません。車が納車されるまで自分はカーシェアを利用しましたが、最近の電気自動車などと比べるとやはり乗り心地は悪いですね。
高速などでスピードを上げて走ると普通の音量のナビが聞こえなかったりとロードノイズはうるさい感じです。普段乗りであればそこまで感じる事はないですけどね…。
軽量化が図られているとはいえ、やはり車体は運転をしていて重く感じます。ちょっと傾斜がキツい坂とかだと結構、アクセル踏まないと登らないです。またやはり「横風」には弱いです。
普段乗りでも大型トラックが横を通ると箱が揺れます。高速は80km以上出すと箱が揺れている感じがするので怖くてそれ以上スピードが出せない感じです。「軽」キャブコンとはいえスピード出しすぎると横転の危険性が高まるので左側車線でゆっくりと目的地に向かった方が良いでしょう。
普通車と比べるとやはり死角が多いのでカーテンを閉めて走行するのは危ないと感じました。しかしちゃんと全てのカーテンを開けていれば普通車と何ら変わりなく運転出来るなとも感じました。正直、死角が多くて運転はしづらいだろうと思ってたんですがそんなことはなかったです。この辺は「軽」キャンピングカーであるからかも知れません。
○走行性まとめ
- ベース車が軽トラックなので走行性は悪い
- スピードを上げて運転するとロードノイズがうるさい
- 運転していて車体を重く感じる(坂道など)
- 横風には弱い
- スピードを上げすぎると横転の危険性がある
- 全てのカーテンを開けていれば普通車と同様な感覚で運転出来る
5・居住性
居住性はすごく高いと思います。まず断熱性が高いため夏場は涼しく、冬は暖かいとの事。実際、今はまだ少し肌寒い季節ですが車内だと逆に暑いくらいです。写真などで見ると広々と感じますが実際は写真で見るより小さいく感じます。
ですが1人で使用するなら十分な広さでもあります。2人だとギリギリ大丈夫かなって感じですね。この車は180Wのソーラーパネルを積んでいてフル充電であればテレビや車載冷蔵庫をつけっぱなしでも1日は持ちます。電力量も軽キャブコンの中ではトップクラスだと思います。
地デジチューナー付きのフリップダウンモニターも標準装備なので至れり尽くせりな感じです。SDカードやDVD、HDMIもついているので車中泊で暇をもてあそぶことはないと思います。ホント1Rを1部屋買った感じですよ👍
また発電量を活かして電気調理器具を積んで置くと防災対策にも役立ちます。太陽さえ出ていれば半永久的に電気は使えるしね。太陽がでてない日でもスモールライト(車幅灯)を付けることで走行充電に切り替わるので電気で困る事はないかと思います。
っとこのように居住性に関しては1人または2人で使うのであれば十分な装備が標準でついているので買って損はないキャンピングカーです。
○居住性まとめ
- 断熱性が高い為、車内は夏は涼しく冬は暖かい
- 1人で使うなら十分な広さ、2人ならギリギリ
- ソーラーパネルの発電量は軽キャブコンの中でもトップクラス(しかも標準装備)
- フル充電でテレビ、車載冷蔵庫を1日つけっぱなしでも一日はもつ
- 地デジつきのフリップダウンモニターが標準装備でSDカードやDVD、HDMI端子がついている
- 電気調理器具を積んで置くことで防災対策にもなる
- 太陽が出てない日はスモールライトを付けることで走行充電になる
まとめ
結論として買って大正解なキャンピングカーでした。普通のキャンピングカーは大きいし普段乗りは出来ないし、何より運転するのが難しいと思います。「軽」ならではの運転のしやすさでどこにでも入っていけるのは良いですね。車体自体も立体駐車場でも入る高さなので置く場所にも困らないかと思います。
軽キャブコンで有名なのはフィールドライフさんの「バロッコ」(リンクはフィールドライフ・バロッコ公式ページへ)かと思いますが、バンビーノと比べると若干、お値段が高め…。自分も選択肢の1つではあったんですが値段とソーラーパネル発電量と収納の多さでバンビーノにしました。
なかなかこの記事だけではバンビーノの良さを伝えきれてないないと思いますので是非、公式サイトも見てもらって購入検討している方は実際にビルダーさんに見学に行くと良いと思います。またyoutubeでも紹介動画があるのでそちらも確認してみて下さい。
↓バロッコ乗りの「ケンケン」さんが紹介するバンビーノのyoutube動画
個人的には最高に満足なキャンピングカーですが、納車してすぐにトラブル発生。そのお話はまた別記事で紹介したいと思います。
↓トラブルの記事
↓半年乗ってみての感想
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