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鍵盤 音楽ブログ

【音楽ブログ】バンドマンは悪いのか?

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コロナウイルスでライブやイベントを自粛しているのは、なにも有名アーティストだけではありません。多くのインディーズで音楽活動しているバンドマンも自粛しています。かく言う自身のバンドも先日、「コロナウイルスが終息するまでは活動休止しよう」と話し合いました。

この間の大阪のライブハウスでコロナ感染者が出た報道があった辺りから、バンドマンに対する世間の風当たりも強くなっています。Twitterでは髪を金髪に染めた方が老人に「あんたバンドマンだろ、電車なんか乗っちゃまずいだろ」と言われたというツイートを見ました。(しかもこの人はバンドマンではない)

まぁ〜、そもそも「バンドマン」ってコロナウイルスの件がなくても世間のイメージは悪いですからね…。大阪の件もそうですがそんなにバンドマンが悪いですかね…。ライブしなきゃ生活出来ない人もいるしライブハウスだって潰れてしまいますから…。

っと前置きが長くなりましたが、今後のコロナウイルスでのバンドマンやライブハウスの影響や個人的に思う事を記事したいと思います。

バンドマンは今、ライブをしてはいけないのか…

インディーズのバンドマンがライブするライブハウスはキャパ100人も入らない様なライブハウスがほとんどです。そうなるといわゆる3密状態の中、ライブをやる事になります。これは非常に危険な状態です。

ただでさえライブハウスは地下などにあり、防音する為、気密性が高く換気もままならない部屋ですので、いくらマスクをしてようがこれで感染するなっていうのは無理があります。

とはいえ上記にも書きましたが少なからずライブをする事で生活している人もいます。バンドからお金をもらって、そのバンドに足りない楽器を演奏する事で生活している人もいるのです。

そういう方達にとってみてはライブが出来ないことは死活問題です。このままの状態が続けば下手すれば廃業するしかありません。「じゃ〜、他の仕事に転職すればいいじゃん」と思うかもしれませんが、普通の仕事が出来ないからこそ、そういう生活しているっていうのを少しは世間にもわかってもらいたいものです。
(自分も音楽で生活してた時期はよく親に言われました)

もう1つバンドマンを悩ませる理由としてファン心理があります。ファンとしては好きなバンドのライブはやってほしいですよね。その声が大きければ大きいほどバンドマンは悩みます。色々と策(全員マスクを付けてライブなど)を考えてライブを実行しようと思うのですが、個人的にはこれはいただけません。

まだコロナウイルスに効く特効薬がない以上、やはりバンドマン、ファン双方が我慢するべきではないかなと思います。やはり「命あっての物種」です。ファンがライブに来てコロナにかかり死んでしまったらバンドマンとしてはいたたまれないです。

個人的な結論を言うとコロナウイルスが終息するまでバンドマンはライブをやるべきではないですね。ただそれで生活をしている人が少なからずいる事もわかってほしいです。決して遊びでやってわけではない人がいる事を世間にはわかってほしいものです。

○バンドマンは今、ライブをしてはいけないのか…まとめ

  • 今、狭いライブハウスでライブをする事は自殺行為に等しい
  • 少なからずライブをする事で生活をしている人がいる
  • (ミュージシャンは)普通の仕事が出来ないからこういう生活をしている
  • 個人的な結論としてコロナウイルスが終息するまではバンドマン、ファン共に我慢するべきだと思う


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自粛状態が続くとどうなる?

音楽業界は現在、CDが売れなくなっているのでライブで利益を出している状況です。このまま自粛状態が続くのであれば小さなレーベルなどは潰れしまうでしょう…。またライブハウスもこの状態が続くと一切の収益がないので潰れてしまいます。

ひいては音楽業界自体が潰れてしまう可能性があります。これに危機感を持ったミュージシャンやライブハウスオーナー達がライブハウスなどの文化施設に対する助成金を求める署名運動「Save Our Space」(リンクは公式サイトへ飛びます)を立ち上げました。この署名には坂本龍一さんなどの有名アーティストも参加しています。

2020年3月27日の段階でこの署名は30万筆集まってるとの事です。ただこの運動に対して批判もあり、「コロナウイルスで被害を被っているのは音楽業界だけではない」などの意見があります。

確かに助成金といっても国民が納めている税金から出されるので、あまり音楽に興味のない方は批判的な意見になってくるでしょう。しかし発起人の方が言っている様に「文化施設を守っていくことは人間が人間である為に必要な措置である」とおっしゃってます。

個人的にはこの考えは「その通りだ」と思っています。正直、音楽がない生活なんて自分には考えられません。音楽だけに限らず映画や演劇なども人によってなくてはならないモノだと思います。

コロナウイルスが終息した時に表現する場所が潰れてしまっていては元も子もないですからね…。これはエンタメ業界だけに関わらず、インディーズで活動しているバンドマンにも関わってくる事だと思います。

○自粛状態が続くとどうなる?まとめ

  • 現状、音楽業界はライブで利益を出している
  • 自粛状態が続けば音楽業界自体が潰れてしまう
  • 文化施設を守ろうという署名活動「Save Our Space」がある
  • 「Save Our Space」は3月27日現在で30万筆ほど集まっているが批判の声もある
  • 文化施設を守る事は人間が人間である為の必要な措置であると思う
  • コロナウイルスが終息しても表現する「場所」がなければ元も子もない
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今後の展開

とうとう本日、緊急事態宣言が7都府県で発表されました。期間は2020年4月8日午前0時から5月6日の約1ヶ月間。この間ライブハウスなどは都道府県知事の指示、要請があれば営業ができない事になります。下記の記事で今後の見通しを283の事業者に確認した所、20%が1ヶ月もたないと回答されているとの事。

↓情報ソース

やはり補償がないと小さいライブハウスやクラブなどは潰れてしまうでしょう…。厚労省や日本労働弁護団の見解では緊急事態宣言が発表されれば補償の義務はないと言っております。

↑画像出典:東京新聞・公式サイト

しかし大阪ではコロナ感染があった店舗は店舗名を公表すれば補償するとの事。要するに都道府県で対応が違ってくる様です。こうなってくるとあまり盛んでない都道府県だけライブハウスなどがなくなってくるではないでしょうか?少なからず文化の衰退は否めないと思います。

ライブハウスもただ手をこまねいている訳でもありません。無観客ライブをyoutubeなどでLive配信するなどの対策は考えている様です。また「Save Our Place」というライブハウスを助ける仕組みを音楽配信・情報サイト「OTOTOY」が4月6日からスタートさせています。

この仕組みはミュージシャンが音源を作り、「OTOTOY」がそれを配信。配信された音源をリスナーが購入した収益をミュージシャンが指定したライブハウスなどの施設に全額送るというものです。こちらでも無観客ライブ配信やライブ音源の配信もされている様です。

↑「Space Our Place」の仕組み
(画像出典:OTOTOY公式サイト)

付き合いのあるライブハウスをバンドマンが助ける事が出来る非常に良い仕組みだと自分は感じました。コロナウイルスが終息してもライブハウス自体がなくなってしまっては意味が無いですからね…。ここはバンドマン、ライブハウスが力を合わせて乗り切りたいものです。

コロナウイルスが終息した後も「ライブ配信」というのはこの時代、とても有効ではないでしょうか?メジャーでは数年前からやっているようですが、あまりそこにお金をかけている感じてはないんですよね。インディーズでも質は劣るかもしれませんがそんなにコストをかけなくても今の時代、出来ますしね。

ある意味、このコロナウイルスによる緊急事態状態は音楽業界に新しいモデルケースを産み出すのではないですかね…。「災い転じて福となす」、自分はそうとらえています。

○今後の展開まとめ

  • 4月8日より約1ヶ月間、緊急事態状態
  • 緊急事態状態時はライブハウスなどは都道府県知事の指示、要請で営業停止させられる
  • 緊急事態期間中の文化施設の補償は難しい
  • 都道府県によって補償が決まっているところもある
  • ライブハウスをミュージシャンが助ける「Save Our Place」という仕組みがある
  • コロナウイルス終息後もライブ配信は重要になっていくと思う
  • 緊急事態状態が音楽を良い方向へ持っていく可能性がある

まとめ

「バンドマン」って聞くとチャラチャラしてて、素行悪いと世間にはとらわれがちですが、それってほんの一部なんですよ。バンドマンに限った話ではないですが一部が悪いと全てが悪くとらえられてしまうから考えものです。今回のコロナウイルスの件でバンドマンは思わぬ差別発言を受けたりと世間の風当たり強いです。

ですが本人達はいったって真剣にやっている方達がほとんどです。バンドマンだけでなくライブハウスやクラブのスタッフ達は音楽を真剣に作ってるんですよ。真面目にやってなければそれで生活なんて出来ないしね…。

今回の件を受けて音楽という文化が衰退していくかも知れません…。音楽って今は当たり前にあるから「ありがたみ」が薄れている様に思います。これがなくなった時に初めてわかるんでしょうが、その時はもう遅いんですよね…。

しかし少なからず希望もあります。スタジオやライブが出来ない状態になって初めてわかることがあると思います。バンドマンの方は音楽が失ってしまう前に何が出来るのか考えてみませんか?



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