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【イヤホン】Bluetoothイヤホンの選び方

投稿日:2019年7月11日 更新日:

まだまだ有線の方が音が良いと言われてますが、なかなかワイヤレスイヤホンも音が良くなって来てます。外で音楽を聞いていて、線がないだけでこんなに開放的なのかって実感出来るのが魅力の一つですね。大体の方がスマホにBluetoothで繋いで音楽を聞かれているかと思いますが、ワイヤレスイヤホンは色々な要素があるので選ぶのが難しいと思います。イヤホンの品質はBluetoothの規格やコーデック、スマホのOSのバージョンなどで変わってきます。

今回はそんなワイヤレスイヤホンを購入する際の良いイヤホンの選び方を紹介したいと思います。

ワイヤレスイヤホンの選び方

  1. Bluetooth規格
  2. イヤホン出力形式(ドライバーユニット)
  3. コーデック

1.Bluetooth規格

Bluetoothとは近距離無線通信規格の事です。規格のバージョンが上がるにつれ、より省電力や通信距離、データ転送速度が向上しています。2019年7月現在でBluetoothの最新規格は「5.1」ですが大体、「4.1」以上のものであれば良いと思います。Bluetooth「4.1」から電波干渉を抑える技術が積まれており、ブツブツ切れる事がほとんどなくなりました(モノにもよりますが…)

大事なのはBluetooth規格で音質が変わる事はほぼありません。あくまで省電力や途切れにくいかだけです。またBluetooth「3.0」以後のモノは上位互換があり新しいモノが古いモノに対応する仕組みになっています。ですので使えない事は基本的にはないのですが、あまり新しいワイヤレスイヤホンを買ってしまうと、古いスマホだと十分なパフォーマンスが出ない場合があります。

○例

  • スマホ(Bluetooth5.0)×ワイヤレスイヤホン(Bluetooth4.1)=○
  • スマホ(Bluetooth4.1)×ワイヤレスイヤホン(Bluetooth5.0)=△

ワイヤレスイヤホン購入の際は使っているスマホのBluetooth規格を越えないワイヤレスイヤホンを購入しましょう。

2.イヤホンの出力形式(ドライバーユニット)

ワイヤレスイヤホンに限った話ではないですが、イヤホンには出力形式があります。

○BA型

BA(バランスアーマチュア)型は補聴器の仕組みをイヤホンに転用したモノで小型でかつ音がクリアに聞こえますがその分、コストがかかる為イヤホンの値段が比較的高くなりやや迫力(低音)に欠け、再生帯域も狭い傾向があります。小型なのでそれぞれの帯域に特化したユニットを複数入れたイヤホンもあり、その分値段は上がりますがよりクリアに聞こえます。

個人的にBA型のイヤホンは確かに綺麗に聞こえますが、モニター用でリスニング用のイヤホンではないかなと思います。プロがライブのモニターで使用するのもこのBA型のイヤホンになります。

↑自分が初めて買ったワイヤレスイヤホンです。こちらはBA型でワイヤレスなのに遅延が少なく、非常に綺麗に聞こえます。ただイヤホンに積んでるBluetooth機器が悪いのか10分に一回位、一瞬だけ左が聞こえなくなります。それがなければ最高のワイヤレスイヤホンなんですけどね…。

○ダイナミック型

ダイナミック型は一般的なスピーカーと同じ仕組みのもので、比較的安価でBA型と比べると帯域も広く迫力(低音)がでますが、その分、BA型と比べると大型になり高音が犠牲になる傾向があります。また音の分離を良くする為に空気穴を開けなければいけなく、音漏れの心配もあります。

ロック等の低音を重視する様な音源はダイナミック型で聞いた方が良いと思います。そういった意味ではダイナミック型の方がリスニング用のイヤホンだと個人的には思っています。

↑スピーカーで有名なBoseのワイヤレスイヤホン。こちらはダイナミック型のイヤホンです。ランニング等の運動しても耳から外れない工夫がされています。

○ハイブリッド型

ハイブリッド型はその名の通り、BA型とダイナミック型のユニットを一緒に積んでいるモノです。それぞれの良い所を持ってる反面、それぞれのユニットが鳴らしている音の帯域の切れ目が不自然に聞こえたりするのが難点。因みに2019年7月現在、ハイブリッド型の完全独立型ワイヤレスイヤホン(線がないワイヤレスイヤホン)はありません。

イヤホンの出力形式は自分の使用用途やよく聞くジャンル、コスト面で選ぶと良いかと思います。あまり高いモノを買ってもワイヤレスイヤホンはバッテリー内蔵なのでいずれヘタってきます。なのでいくら音質が良いモノでも2、3年でダメになるものだと思います。その辺を考慮しつつ購入しましょう。

↑有線のイヤホンですがBA型ユニットが4つとダイナミック型ユニットが一つ付いていて、約¥6,000です。このスペックなら普通のものなら10万はくだらないモノです。製造国は中国ですが断線しても線だけで売っていて音もちゃんとしています。音楽好きなら一つ持っていても良いものかと思います。

※追記(2019年12月20日)

ワイヤレスイヤホンのハイブリット型が今年の夏に初めて発売されました。自分も使っています。ワイアレスイヤホンしては綺麗で上品な音が出ます。気になる方は下記のレビュー記事をご覧ください。

3.コーデック

Bluetoothはデータを圧縮して無線で飛ばします。その圧縮方式をコーデックと言います。コーデックは音質や遅延に影響してきます。Bluetooth音声コーデックは主に3つあります。

○SBC

Bluetooth音声コーデックの基本的なものになります。何も表示されていなければこれだと思って下さい。正直、あまり音質は良くありません。親機側が優秀であればSBCでも音質はあまり変わらないという意見もありますが、個人的にはないですね…。

○ACC

主にiPhoneで使われているBluetooth音声コーデックです。SBCに比べて高音質、低遅延です。まぁ、自分のスマホがandroidなのでお店でしか聞いた事はありませんがSBCのものより音質は良いと思います。また最近のワイヤレスイヤホンならある程度の価格帯なら大体、ACCに対応しているのでSBC程ではないですが汎用性の高いコーデックだと思います。

○apt-x

apt-xは主にandroidに対応しているBluetooth音声コーデックです。SBCより音質も良く低遅延です。個人的にはACCよりも良い様に思えます。ただこのコーデックには落とし穴があります。最近のandroidスマホなら大体、使用出来るのですが古いものだと対応していません。android OS 8.0以上のものは大丈夫かと思います。

さらにワイヤレスイヤホン側もapt-xに対応したモノがまだ少なく汎用性が低く思えます。ですが、このapt-xにはさらに上位コーデックの「apt-x HD」があり、ハイレゾに近い音質をワイヤレスで聞けてしまうのです。もちろん親機、イヤホンともにコーデックが対応して無いと聞けませんが…。

まとめ

Bluetooth4.1以上で綺麗に聞きたいならBA型、迫力や低音を求めるならダイナミック型、iPhoneならACC対応のワイヤレスイヤホン、androidならapt-x 対応のワイヤレスイヤホンを購入するのが良いと思います。あとはコスト面ですかね…。

上記でも書いたようにいずれバッテリーがヘタるので消耗品です。音質とコスト面で妥協が出来る所で買うしかないですかね…。再生時間もそんな長くないですしね…。そういった意味ではまだまだ有線のイヤホンの方が良いのかもしれません。

しかしやはり線がないのは快適です。スマホで音楽聞く方ならわかるかと思いますが、ジャックにイヤホン挿しながらスマホをイジるのは意外と邪魔ですよね。それにどっかに引っ掛かって線が切れたりしますしね。とりあえず安いモノでACCまたはapt-x が対応したモノから試してみたらいかがでしょうか?

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