普通の車より高額なキャンピングカーをさすがに一括で支払うだけの余裕はないのでローンを組んで購入するのですが、今までに1度も車を購入した事がありませんでした。調べてみるとさまざまな所で車のローンがある様です。場所によってはネットだけで車のローンが組めてしまう所もあるので驚きです。
↓キャンピングカー購入の要点をまとめた記事
上記の記事でもローンの事をチラッと書きましたが、ネットでもキャンピングカーのローンについてはあまり記事がなかったのと、ここ最近で自分もキャンピングカーのローンを組んだので、自分の体験談を含めて少し掘り下げて記事にしたいと思います。
目次
自動車ローンの種類
大きく分けて2種類の自動車ローンがあります。それぞれにメリット、デメリットがあり自分のスタイルにあった所で契約するのが良いと思います。
1.銀行系ローン
銀行系のローンは金利が下記のディーラーローンと比べると低めに設定されているのが魅力です。銀行にもよりますが給料振込がある口座を持っていれば、金利が下がるなどのメリットもあります。大体、どこの銀行でもその銀行で住宅ローンも組んでいると自動車ローンの金利はガクッと下がります。
ローンの用途としても車の修理代や車検、免許の取得代としてもローンが組め、車に関する事であればほぼローンが組めます。またディーラーローンだと車の名義がローンを払いきるまでは自分の名義には出来ませんが銀行系ローンであれば最初から自分名義に出来るのも魅力です。
一部繰り上げ返済などもネットバンキングを使う事で手数料もかからないのは良いですね。傾向として大手銀行系より地方銀行の方が金利は低いです。
1部の銀行ではネットだけで自動車ローンが組めますが、その銀行に口座を持ってない場合は1~2度、銀行窓口に行かなくてはなりません。またディーラーローンと比べると審査に時間がかかるのがデメリットです。
2.ディーラー(信販会社系)ローン
キャンピングカーを作っているビルダーで扱っているのもこのディーラーローンになります。ディーラーローンはとにかく審査が早いです。購入を決めた日にローンを組み、その日に審査が通ることがあります。
また特定の車種には金利が低く設定されているモノもあります。恐らくキャンピングカーも金利が低くなっているのだと思います。(自分がそうでした)
ビルダーによって金利が違うのでそこは要確認です。
ディーラーローンは銀行系と比べると金利が高めに設定されているのが普通ですが、キャンピングカーに関しては上記にも書いた通り低めになっている様です。
デメリットとしてディーラーローンだとローンを全額返済しない限り、自分名義に出来ないのが大きなデメリットです。ローンの用途も車体とオプションのみにしか使えず、銀行系ローンと比べると使い勝手は悪いです。
3.残価設定型ローン(ディーラーローン)
これはディーラーローンの一種で、何年後にディーラー側がいくらかで買い取るというローンです。例えば300万円車を5年後に100万円(残価)で買い取る契約をしたとします。そうすると300万-100万円=200万円を5年間で返済する事になります。こうする事で月々の返済額が低くなるメリットがあります。
このローンは乗り換えを前提に考えている方にはとても良い仕組みです。金利も普通のディーラーローンより若干、低く設定されています。またこちらも特定の車種は金利が低くなっているモノもあります。
(恐らくキャンピングカーも対象)
しかしデメリットもあります。契約期間が終了した時点で車を返すか残額(上記の例なら100万円)を支払わなければなりません。また車の走行距離が思ったより多かったり、車体に傷などついている場合は追加料金が取られるデメリットがあります。
○ローンの種類まとめ
- 銀行系ローン
- メリット
- 金利がディーラーローンに比べると低め
- その銀行に給料振込口座などがあると金利が下がるメリットがある
- その銀行で住宅ローンも組んでいると自動車ローン金利はガクッと下がる
- 最初から名義が自分名義
- 車検や免許取得目的でもローンが組める
- デメリット
- その銀行に口座を持ってない場合は窓口に1~2回、足を運ばなければ行けない
- 審査がディーラーローンと比べると遅い
- メリット
- ディーラー(信販会社系)ローン
- メリット
- 審査が早い
- 特定の車種は金利が低い(恐らくキャンピングカーは該当)
- デメリット
- 銀行系ローンに比べると金利が高い(普通車)
- 名義がローンを全額返金しない限り、自分名義にはならない
- ローンの用途が車購入にしか使えない
- メリット
- 残価設定型ローン(ディーラーローン)
- メリット
- 返済額をおさえる事が出来る
- 普通のディーラーローンより若干、金利が低い
- 乗り換え前提で購入を考えて人には良い仕組み
- デメリット
- 契約期間終了で車を返すか残価を支払わなければならない
- 車返却時に車体に傷などがついてた場合、追加料金が発生する
- メリット
ローンを組むタイミング
キャンピングカーはビルダーで契約した時点では、「キャンピングカー」自体はない状態ですよね。なので「キャンピングカー」自体が存在しないので基本、この時点でのローンは組むことは出来ません。
自動車ローンは基本的に現物があるモノにしか組めません。ビルダーで取り扱っているディーラーローンであれば購入時に契約も可能な場合もありますが、銀行系ローンではまず現物がない状態ではローン組めないので注意が必要です。
しかしベース車両の購入だけであれば銀行系ローンは組める可能性があります。キャンピングカーはまずベース車両購入費をビルダーに払います。その為のローンであれば組むことは可能だと思います。
但しその場合は2段階でローンを組むことになるので、ローンが被ると審査が通らない可能性もあるので2回目のローンを組む前に1回目のローンを全額返済している方が良いでしょう。個人的には言わせてもらうなら、それはデメリットの方が大きいのでローンを組むのは1回で済ませた方が良いと思います。
また製作契約時にローン申込しても支払いは納車後からになるのでその時点の金利が適用されます。キャンピングカーの契約をしてから金利が低いからといってすぐにディーラーローンを契約しても固定金利であっても、年をまたぐと金利が変わる可能性があるのでこちらも注意して下さい。
○ローンを組むタイミングまとめ
- 基本、現物がない状態でローンは組めない
- 車体購入費のローンなら銀行系ローンであれば恐らく組める
- ビルダーで取り扱ってるディーラーローンなら製作契約時にローン申込可能なところもあるが、支払いは納車後から
- 製作契約時にローン申込しても、年をまたぐと固定金利であっても金利が変わる可能性がある
保険の窓口インズウェブ
固定金利と変動金利
金利には2種類ありこれもそれぞれにメリット、デメリットがあります。
1.固定金利
固定金利は返済してる期間、金利が変わる事がありません。ですのでローンを組んだ段階で総額いくら支払わなければならないのかがわかる=返済計画がたてやすくなるのはメリットです。
ただこの記事を書いている2020年2月現在では、市場金利は超低金利です。そうすると下記の変動金利と比べると利率は高くなります。
2.変動金利
変動金利は市場の金利の動きで利率が変化します。市場金利の動きで利息が高くもなるし低くもなるので、メリットでもあるしデメリットでもあるという事です。金利の見直しは半年に1回行われます。
利息が変わるので総額がいくらになるかがわからないので返済計画が立てにくいのがデメリットかもしれません。上記でも書きましたが今現在(2020年2月現在)であれば、「変動金利」の方がお得です。
結局、どっちが良い?
結論から言うと一概にどっちが良いとは言えません。自分の見通しだとオリンピック後は金利が上がるのではないかとふんでいます。ですので個人的には今、変動金利でローンを組むのは危ないかなと思っています。
選ぶポイントとして返済期間が短い又は借入額が少ないのであれば今現在、金利の低い「変動金利」を選ぶのが良いでしょう。返済期間が長ければ長い程、それだけリスクを背負うことになるし、借入額が少なければ金利が上がったとしてもさほど痛手になる事はないですしね…。
キャンピングカーは家に次に大きな買い物になるかと思います。その為、普通の車と比べると返済期間も長く設定することが多いと思います。資金に余裕がないのであれば「固定金利」で返済期間を長くし、月々の支払いを少なくし、余裕がある時に一部繰り上げ返済するのが賢い返済の仕方だと思います。
○固定金利と変動金利まとめ
- 固定金利とは全額返済まで金利が変わることが無い
- メリット:ローンの総額がわかるので返済計画が立てやすい
- デメリット:変動金利と比べると金利は高め
- 変動金利とは半年に1回、金利が変わる
- メリット:固定金利と比べると金利は低め
- デメリット:返済計画が立てづらい
- 今現在(2020年2月現在)は変動金利の方がお得
- 返済期間が短い又は借入額が少ない場合は変動金利の方がよりお得になる事がある
- 資金に余裕がなければ固定金利で返済期間を長めに設定し、余裕がある時に一部繰り上げ返済するのが良い
体験談を踏まえて…
自分は賃貸で都内に住んでおり、(軽)キャンピングカーを買うと駐車場も借りなければなりません。また投資信託もやっているので、月に出ていくお金は多いです。ですので出来るだけ月々の支払いを低くしたいので、固定金利でローン返済期間を長めに設定しました。
自分が選んだローンはビルダーで扱っていたローンで金利は2.5%。これは銀行系ローンと同じくらいの金利です。キャンピングカーはディーラーローンでも金利は低いモノだと実感しました。
(金利はビルダーによって違います)
この組み方で重要になってくるのが、一部繰り上げ返済に手数料がかからない事。自動車ローンは借入額の約半分までくらいしかボーナス加算出来ません(300万円なら150万円まで)
なので返済期間を長くすると当然、ボーナス加算も少ない金額になります。
ボーナスでもう少し多めに払おうと思ってもそれが出来ないので、一部繰り上げ返済という形を取ろうという考えです。ですので繰り上げ返済で手数料がかかってしまったら意味がありません。そういった「手数料」まで考えてローンを組むことをオススメします。
因み自分が組んだローン会社では5万円からなら一部繰り上げ返済の手数料無しで対応してもらえるとの事。全額繰り上げ返済は手数料無しは結構あったのですが、一部繰り上げ返済は意外と少ないです。
自分も地方銀行は金利が低くくて最初それにしようと思いましたが、身近にその銀行がないのと一部繰り上げ返済に手数料がかかる為、自分の返済計画には合わないので止めました。
この様に人によって返済計画で重視する部分が変わって来ると思いますので、自分にあった自動車ローンを選ぶ事が重要だと思います。
○体験談を踏まえて…まとめ
- 自分が組んだローンはディーラーローンで金利2.5%の固定金利(金利はビルダーによって違います)
- 自動車ローンのボーナス加算は借入額の約50%まで
- 繰り上げ返済などの手数料も加味してローンを選ぶと良い
- 生活スタイルによって返済計画で重視する点が変わってくるので、自分にあったローンを選ぶ
まとめ
Youtubeに上がっている車中泊やキャンプ動画を見て、キャンピングカーを購入しようと衝動的に決めました。だからローンの事まで考えてなかったんですよね…。今になって色々と勉強しないといけなかったりするのでちょっと考えてしまいます。
本来だったらもっと若いうちに車を購入していればこんなに考える事もなかったのかなと思います。まぁ〜、良い社会勉強になりましたよ…。
ただ普通の車を買うのとキャンピングカーを買うのとでは個人的にはやはり違いがあるように思います。今は車中泊やキャンプが流行っているので、キャンピングカーの購入を考えている方の参考になれば幸いです。
車の中に泊まって快適&節約旅行!