音楽をやる上での精神論的な話。今は一つですが、いくつかのバンドをやってた時代が自分にもありました。もちろん鍵盤としてです。色々やっているので一つのバンドに多くの時間をかける余裕がその時はありませんでした。
でもそういう時に限ってデモテープだけ持ってきて、譜面を書かない人が周りに多くて困りました。何もフルスコアを書いてこいって事ではありません。最低限、曲のサイズとコード進行、キメがあるならそのリズム位は書いてきてほしいものです。
バンドに限らずですが、なぜ譜面が必要なのか、またなぜ譜面が読めた方が良いのかをまとめてみました。
譜面が必要、読めた方が良い理由
- 時間の短縮
- 意思疎通が図れる
- 曲を忘れた時に見直す事が出来る
- 色々な曲のフレーズなど取得出来る
1.時間の短縮
デモテープだけだと各パートが一から耳コピしなければならないし折角、譜面を書いてきても読めないならこちらも耳コピしなければなりません。メロディーと作った人のパートしか入ってないデモテープの場合も同じ。まずコード進行をとってから自身のパートを考えなければなりません。はっきり言って耳コピするだけの時間が勿体ないです。
またリフだけ持ってきて、スタジオで曲を作ろうとするのは時間がかかってしょうがない…。ただでさえバンドメンバーのなかなか合わないスケジュールを合わせてスタジオ入っているのに、リフだけで進行も構成も一から考えるならスタジオ入る前に考えた方が相当、時間の短縮になります。
逆に譜面だけある場合だったら、その場で合わせることも出来ます。譜面が読めなくても流石にコードは音楽やってれば読めるでしょ…。
2.意思疎通が図れる
バンドで練習する時に全員が同じ譜面を持っていれば、意思疎通が図れます。デモテープだけだと「Bメロの2小節前から…」と言われても、「えっ、どこ」ってなります。これって結構あるんですよね。それで余計な時間がかかると練習時間が減るからね。
レコーディングでも同じ。エンジニアの人に譜面を渡す事によってよりスムーズにレコーディングが進みます。ある部分を録り直す時、譜面があるとエンジニア側も指示しやすいです。
因みにレコーディングでエンジニアに譜面を渡す場合は繰り返し記号は使わないで書いたものを渡した方が良いです。エンジニア側で小節番号を振って、編集する時などに使用するそうです。
楽器総合小売店の石橋楽器店!ギターから電子ピアノ、管楽器、民族楽器まで品揃え豊富!
3.曲を忘れた時に見直す事が出来る
これ結構、あるんですよね。バンドで曲が増えてくると最近やっていない曲の事を忘れるんですよね。コード進行すら思い出せないなんて事もチラホラ…。なのでコード譜だけでも良いのでとっておくと後々、便利です。最初から耳コピするのは流石に面倒くさいですしね。
バンドの曲でなくても好きで耳コピした曲とかも譜面に起こしてとっておくと後々、自分の財産になります。出来る限り自分が携わった曲は譜面に起こした方が良いです。
またスキャナで譜面を取り込んで電子化しておくと良いかと思います。紙ベースだとどこにしまったかわからなくなるし、ゴミと一緒に捨てちゃったってこともなくなるしね。
4.色々な曲のフレーズなど取得出来る
ちょっとしたフレーズが音楽雑誌や楽器雑誌に乗っている事が多々あります。譜面を読む習慣のない人または読めない人はスルーしますよね。これは非常にもったいないと思います。
フレーズをまるまるコピーしなくても、このコード進行でこんなソロをとってるんだとかソロの譜割とか勉強になります。印象的なフレーズをとっておいてどのKeyでも弾けるようにするっていうのは良くあります。
また歌本などはリードシート(メロディーとコードのみの譜面)形式で何百曲も書いてあるので、作曲の勉強にもなります。
まとめ
譜面を読んだり書いたりするのは、義務教育の音楽の授業で習う範囲です。学生時代は興味がなく勉強していなかったとしても今現在、音楽をやろうと思っているなら覚えるべき内容かと自分は思っています。音楽理論とかと比べればそんなに難しい話ではないと思います。
自分で曲を書いておいて「譜面なんて書かなくても読めなくてもいいんだよ」なんて言う方が結構いますが、その方はなんの為に曲を書いてるのでしょうか?バンドメンバーにも伝えられない曲が果たして聞き手に伝わるのでしょうか?まぁ、余程のカリスマか余程良い曲か仕事なら自分で譜面に起こしますけどね…。
努力しなければ何でも上手くなっていきません。たかだか譜面の読み書きだけでも成長に繋がると思います。なにより自分の曲を譜面書いてきただけでも受け取る方の気持ちは違います。ちょっと説教くさくなってしまいましたが、今回はこの辺で…。
音と光の国内最大総合デパート