VAPEの最大の魅力は色々な味、香料のリキッドがあるところです。これは紙タバコやアイコス等と比べると雲泥の差の種類があります。紙タバコ味のリキッドやフルーツ系のリキッド、ドーナツやアイス等のスイーツ系リキッド、カクテル等お酒の味をベースにしたリキッド等、様々です。香料の違うものを買って混ぜてオリジナルリキッドを作るなんて事も出来ます。
VAPEリキッドを構成する主な成分は2つあります。この2つに香料を加えてVAPEリキッドになります。下記の2つの比率によって味わいが高いかったり、煙の量が多くなったりしますので、購入の一つの判断材料になります。
VAPEリキッドの主な成分
- PG(プロピレングリコール)
- VG(ベジタブルグリセリン)
1.PG(プロピレングリコール)
PG(プロピレングリコール)とは医薬品や化粧品に使われるもので水溶性が高く、保湿力が高い物です。防カビ剤として食品にも使われています。人体に対しての影響も少量では無害とされています。
VAPEでは香料と混ぜる事で香料のノリが良くなり味わいが増します。ですのでオリジナルリキッドを作る時もPGのみのベースリキッドを混ぜた方が味わいが良くなります。またキック感(吸いごたえ)もVGよりあるので紙タバコ感がほしい方はこちらのPGの比率が高い物をオススメします。
連続でPGの高い物を吸い続けると、まれですが急性気管支炎等になる事もあります。またPGアレルギーと言うのも確認されています。ですのでパッチテストではないですが初めて吸う時はリキッドをちょっとだけ手の甲などにつけ湿疹やかぶれないか確かめた方が良いかと思います。
ペットを飼ってる方も注意が必要です。猫に対してPGは有害ですので、間違っても猫のいる所ではVAPEを吸わないようにして下さい。
2.VG(ベジタブルグリセリン)
こちらのVGも水溶性、保湿力が高い物で医薬品や化粧品で使われている物です。植物からグリセリンを抽出した物でその過程で少量の不純物(油脂)がどうしても出てしまいます。その不純物を吸い続けとリポイド肺炎(ガソリンや灯油を扱う職業の人がなる肺炎)という病気になります。但しVAPEでの発症の可能は低く世界では2例だけとの事です。
VGはPGと比べると香料のノリが悪く、香り、味はあまり期待できません。ですが発煙量はPGよりも高く、VAPEを象徴するトリックと呼ばれる煙のアート(タバコでいう輪っか等)をする方たちはこちらのVGの高いリキッドを使ってやっています。
キック感ですがこれもPGより弱いので紙タバコ感がほしい方はやはりPGの比率が多いもの選ぶと良いでしょう。逆に言えばキック感が弱いという事はそれだけ刺激が少ない=人体に影響は少ないと言うことです。
キック感(吸いごたえ)ですが、いくらPGが比率が高かろうと紙タバコに比べると自分は物足りないかったです。その場合はメンソールが添加されているリキッドを選ぶかメンソールリキッド単体を買い、吸いたいリキッドに混ぜると良いかと思います。勿論、PGが高い方が混ぜた事による風味は失われ難いです。
ですがメンソールは苦手なんだよねって方もいらっしゃいますよね。自分もそうでした。紙タバコを吸ってた時もメンソールの紙タバコは吸ったことがなかったのでどうしょうか悩んでました。その答えとして出したのはニコチンを添加すれば良いのだと思いました。
但し日本では薬事法により液体ニコチンの販売が禁止されています。ですので海外から個人輸入する事になります。ただ海外から個人輸入なんてした事ありませんよね。そういう場合は個人輸入代行業者がありますのでそちらを使いましょう。「VAPE ニコチンリキッド」でネットで調べれば個人輸入してくれるお店が色々と出てきます。しかしニコチンリキッド購入についても注意点がいくつかあります。
ニコチンリキッド個人輸入の注意点
- フレーバー付きかノンフレーバーか
- ニコチン濃度と量
- 海外から個人輸入するという事
- ニコチンは危険物であるという事
1.フレーバー付きかノンフレーバーか
海外で販売されているVAPEリキッドは基本、ニコチン入りです。日本でも売られてるリキッドも海外ではニコチンが入っています。それとは別に香料の入っていないノンフレーバーニコチンというものがあります。これは自分が吸いたいリキッドに添加する為のニコチンリキッドです。つまり日本国内でしか販売されていないリキッド(KAMIKAZEなど)でもニコチンを添加して吸えます。
どちらを選ぶか迷いますが、自分はノンフレーバーニコチンリキッドを買ってます。理由として自分の好きなリキッドに添加出来るのと、海外のリキッドはイマイチ信用してないからです。VAPEリキッドの成分自体は変わりませんが、メーカーによっては不純物が入っていたりしますし、国が変われば製造や品質の基準も変わってくるからです。またノンフレーバーニコチンは濃度の高い物を買えば、添加する分が少なくなり金額的にお得です。どれだけの濃度にするかにもよりますが、60mlで半年〜1年はもちます。
フレーバー付きはニコチンがこれだけ入っているとこんな感じかと(キック感)目安にするにはいいかもしれません。
2.ニコチン濃度と量
ニコチンリキッドには濃度があります。○mg/mlという単位で表されており、たとえば12mg/mlだと1ml中に12mgのニコチンが入っている事になります。フレーバー付きだとわかりやすいですがノンフレーバーニコチンで添加する場合、計算して濃度を出さなければなりません。たとえばニコチンを添加するリキッド0.9mlに36mg/mlのニコチンを0.1ml足せば10mlのリキッドにニコチン濃度3.6mgのものができます。計算面倒くさいですよね…。ネットとでニコチン濃度を計算してくれるサイトもありますので、まずはそちらで計算してみると良いと思います。
この濃度ですが紙タバコのニコチン表記と同じ物とは思わないで下さい。蒸発した蒸気ですのでニコチンの体内吸収率が違います。紙タバコと比べると多くのニコチンを蒸発させる必要があります。また濃度が低くても爆煙で吸えばそれだけニコチンを吸収する事になりますので注意が必要です。最初は弱いものから、ノンフレーバー場合は濃度を薄めに作って徐々にニコチン足すようにして下さい。下記の表を参考にして購入してみて下さい。
ニコチンリキッド濃度 | 紙タバコでのニコチン |
6mg/ml | 0.153mg |
12mg/ml | 0.356mg |
24mg/ml | 0.911mg |
36mg/ml | 1.391mg |
出典:電子タバコwiki
一度に輸入できる量ですが1ヶ月に使用する量として120mlと決まっています。あくまで量ですので濃度については決まりがありません。ですので上記でも書きましたが濃度の高いニコチンリキッドを120ml買った方がお得です。混ぜる時に購入したニコチンリキッドの濃度が高ければそれだけ添加する分は少なく済むし、風味も損なわれません。120ml以上超えて輸入したり(代行業者の場合は120mlまでです)輸入期間が短いと関税で引っかかります。そうしたら関税局から連絡きたりするので注意して下さい。場合よっては没収の可能性もあります。
↑参考までに120mlはこれくらいの大きさです。
3. 海外から個人輸入するという事
海外から輸入するという事は当然、関税が掛かるので配送料は高いです。大体で商品代金+¥2,000です。海外から発送なので手元に来るまでに約1〜2週間位かかります。
さらに個人輸入の場合、関税局で引っ掛かったもの、配送中のトラブルに関しては自分で対応しなければなりませんので注意して下さい。ですのでニコチンリキッド購入の際には代行業者を使う事をオススメします。
4.ニコチンは危険物であるという事
ニコチンは人間にとって猛毒です。致死量は大人で40〜60mg、小人で10〜20mgです。ニコチンは皮膚からも吸収されますので、万が一リキッドを混ぜる時等に手にかかったら必ず洗い流して下さい。取り扱う時はビニール手袋をするなど対策をして下さい。またお子様がいる家庭等は子供が触れない様、鍵付きの引き出しにしまう等して安全に管理して下さい。
VAPEはあくまで嗜好品ですので家族であろうと他人に迷惑をかけないように配慮するべきです。
まとめ
味重視ならPG比率多め、煙重視ならVG比率多めの物を選んで下さい。キック感(吸いごたえ)を求めるなら、PG比率多めでフレーバー付きのメンソールかニコチンリキッド、又は添加する。
ニコチンに関して補足として譲渡、転売も禁止です。またニコチン入りのリキッドを他人に吸わせたりする行為も違法となります。個人で楽しむ分には違法ではありません。
また人体に少なからず影響はあると思います。成分はどうであれ、体の中に香料のついた蒸気を入れるわけですからね。ただ紙タバコよりかは無害であると思います。前にも書きましたが自分は喘息持ちで紙タバコを吸ってた時は1年に2〜3回は病院に行ってました。VAPEに変えてからは喘息で一度も病院へ行っていません。これはその人の体質にもよるのかもしれませんが、自分は紙タバコと比べたら無害と思っています。
いかがでしょうか?若干ニコチンが絡むと面倒くさい所がありますが、自分が使ってる感じだとそこまで手間とも思えません。ニコチンリキッドもネットで代行業者サイトでポチればすぐ買えてしまいますからね…。
そもそもニコチンがなくてもVAPEは充分に魅力のあるものかと思います。日本では禁煙グッズとして売られていたわけだし…。但し薬事法以外の法律は今の所ありません。ですので吸う側にモラルが求められます。吸われる方は成人であること、ちゃんと喫煙所で吸う事、ニコチンリキッドは個人で楽しむ事を守ってVAPEライフを楽しみましょう。
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